I(これも泣き出す。あとの二人の子も茶碗を放り出して、オイオイ、オイオイ、泣き出す。まるで家中が泣声の合唱で一ぱいになる)
金吾 お豊さん、金太郎、お仙ちゃん、そんな……

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その五人の泣声のうちに――

音楽
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[#3字下げ]第19[#「19」は縦中横]回[#「第19回」は中見出し]

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 敦子
 金吾
 敏子
 杉夫
 金太
 一郎(幼児)
 作者

音楽1

音楽2 その尻にダブって「信州のテーマの冬」の音楽。音楽やんで、林を過ぎる風の音。
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敦子 ……(ため息をつくように、しかし既に老年に近い枯れた人柄になっていて、言葉の調子は明るい)やれやれ。やっとまあ戦争もすんで、こうしてみんなでそろって野辺山の春さんのお墓のところにたどりついたわけねえ。やれやれ! 金吾さん、ほんとに、いろんな事がありましたね。
金吾 (これも、今はもう落ちつき、寂しい句調ながら暗くはない)そうでやす敦子さま、ハハ。すこし掛けやしたら? お足がそれではつろうがしょう?
敦子 いえ、こっちの腰の筋がどうにかなっ
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