念深く自分たちの立場を確保しながら、作品と作家についての具体的な批評をやって行かなければならないのではないかと思われます。
先ず大体、他人の事を言いおえました。そこで、こうして広言を吐いているのは一体なんでしょう? 私は本職劇作家のシロウト批評家です。つまり、モグリですね。このモグリ批評家の行う批評が、どんな立派なものであるか、またどんなに愚劣なものであるかは、次回からの文章でもってお目にかけるわけです。
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小豚派作家論――あるプロテスト
1
え? なんですって?
よくわかりません。あなたは何を言っていられるのですか?
「この問題も、いつまでもゴタゴタさせないで、もうよいかげんに整理して答えを出さなければいけないと思いますからね」
なんの問題ですか?
「ですから、風俗作家や肉体派作家たちと批評家たちの間の疎カクの問題ですよ」
ははあ、問題ですかそれが? 問題だとは思いませんね、私は。好きにやらして置けばいいではありませんか。ぜんたい問題というものは、あらゆる問題が、それを解決すればそこから多少とも良いことや進歩が生まれてくるものです。
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