セるくならなければならない、今パリの印象派のすぐれた画家たちがどんなに明るい絵を描いているか兄さんは早く知らなくてはならない、と言ってやったのは私なんですからね。私には責任があるんです。それだけに私には、どう処置してよいか、わからないんです。
ベルト それは、部屋を捜して別々にお暮しになればよくはなくって?
テオ それも考えました。いえ、結局、そうするより仕方がないだろうと思って、捜してもらってはいますが、でもそうしてもパリに居て今のようにやっている限り、似たようなことじゃないだろうかと思うんです。
ロート じゃ旅行させるんだなあ。
テオ 旅行と言うと、どこへ?
ロート マルセイユかそこらの地中海岸あたりだなあ。ねえ、エミール、いつかそう言ったことがあるね?
エミ ええ。地中海、アフリカ――とにかく、太陽に近ければ近い程良い。そう言っていました。
テオ そいで、一人でですか? あの兄を、そんな遠くへ一人で行かせるんですか? そりゃどうも心配で、私――
タン いっそ、日本へ行ったらどうですかな?
テオ へ、日本?
ベルト 日本と言いますと? あの――東洋の?
タン あの方は、いつも言って
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