謔、な眼をしてさ、日の出ないうちに町から駆け出して行くんだもの。そうしちゃ、頭のテッペンを生肉のように真赤にして、描きあげた絵を振りまわして、ブツブツひとりごとを言いながら帰って来るのよ。だから、赤毛の馬鹿、フウ・ルウ!
ゴー 赤毛の馬鹿か。
ラシ あたしん所へ初めてあの人が来た時、ベッドに入ってから、あたい、そう言ってやった。あんたのこと、町の人が何と言ってるか知ってる? って聞いたら、あの人ったら悲しそうな顔して、何と言ったと思って? 知ってるよ、多分俺は赤毛の馬鹿なんだろう。だって俺にはそれをどうしようもないじゃないか。
ゴー フフ、フフフ!
ラシ あたいも笑っちゃった、しかし、そん時から、あたしあの人と仲好しになっちゃった。ホントに好きになったくらいよ。
ゴー すると、お前もあの男も、すっかり御満足になったと言うわけだね? そいつは結構だ。
ラシ え、なにさ? ええ、ええ、そりゃそうだわよ。だから、これからチョイチョイ来てちょうだいと私言ったのよ。そしたらね、来たいには来たいけど、金がないからそんなには来られないと言うの。だから私、金のない時はあんたの耳を私んとこに持って来てち
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