チてまた歩き出したシニャックとヴィンセントのわきを通りかかった中年の男が、ヴィンセントの振りまわしたカンバスに突き当りそうになって、びっくりして飛びのく。
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おかみ あらま!
ロート ヘヘヘ!
ベルト ホホ、ホホ!
テオ (哀願するようにゴーガンを顧みて)ね、ゴーガンさん、あの調子なんです。なんとかして、お願いですから、兄が少し落ち着くように仕向けてくださらないでしょうか? あなたのおっしゃることなら聞くんです。どうぞ一つ――お金の要ることなら、私何とでもしますから。……(ゴーガンは返事をしないで、壁の浮世絵を見ている)ええと、では、私はこれで失礼します。ここで私に逢うと、兄はまた昂奮して、私を離そうとしませんから。これから私はまだ商会の方に仕事が残っているもんで。おかみさん、すみませんが[#「すみませんが」は底本では「すみまんが」]、裏口から出させて下さい。(おかみが売台の所から立って来る)ではみなさん……(とベルトと一同に会釈をし、おかみを先に立てて上手の通路から出て行く)
ロート どりゃ、われわれも、タンブラ
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