謦までは、一緒に暮すことさえ出来ないと言っていた。
テオ (相手の言葉を理解しないで)兄のためなら、私は私の持っている一切のもの、血液を全部でも、命でも、やります! どうか頼みますから――
ゴー (彼は彼で、そう言う矛盾した子供らしいテオの姿の中に在る真情の偉大さを理解せず、テオの涙はただ感傷的な三文芝居のように見えるだけなので、ほとんど怒って)ユーゴー好みの抒情詩か。ふん。そんなふうに、チンコロみたいに騒ぐのは、私は好きませんよ。あんたとヴィンセント君が、そう言うふうにもつれ合って、キャンキャン、キューキューやっているのを見ると、両方とも一緒に踏みつぶしてしまいたくなるね私は。
ロート ハ! まさに土人だ。いや蕃人だね。
テオ え!(けげんそうにゴーガンを見るが、相手が冗談を言っていると思って、モリソウとタンギイとともに笑い出す)
ベルト でも、なんじゃありません、テオドールさんのお兄さんに対するお気持は、あたし、わかりますわ。今どき、あなた、兄さんに良い絵を描かせるために、自分を何もかもギセイにしている人なんか、ザラに居るでしょうか? それは単に兄弟だからとか、センチメンタルな愛
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