記の単複で夢の劇易を測り、これを弧に作つて見たに二十八日毎に弧線が跳上する、二十八日は即ち太陰暦の月に当る、然し真の月輪満虧には関係せずネルソン[#「ネルソン」に傍線]は是れを以て[#「是れを以て」に白丸傍点]ハムモンド[#「ハムモンド」に傍線] Hammond の曾て信じた[#「の曾て信じた」に白丸傍点]「男子月経[#「男子月経」に白丸傍点]」 Katamenia masculina の明証と云へり[#「の明証と云へり」に白丸傍点]。
 この消長はまた一年の中にも見えて三四月の弧線は尤も低く十一、十二月は尤も高し(Americ. Journal of Psychol., I, 3.)
 これと趣を異にしたるものはニツツアー[#「ニツツアー」に傍線]の人マカリオ[#「マカリオ」に傍線] Macario が病人の夢[#「病人の夢」に白丸傍点]の検究なり未だ閾を越えて識界に入らざる痛楚[#「未だ閾を越えて識界に入らざる痛楚」に傍点]、不仁等も眠つて居る間休む調停作用のお蔭で夢に顕はれる即ち所謂[#「不仁等も眠つて居る間休む調停作用のお蔭で夢に顕はれる即ち所謂」に傍点]病兆夢[#「病兆夢」に
前へ 次へ
全5ページ中3ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
森 鴎外 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング