ある。
平八郎の陰謀を告発した四人は皆其門人で、中で単に手先に使はれた少年二人を除けば、皆其与党である。
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平山助次郎 東組同心 暴動に先だつこと二日、東町奉行跡部良弼に密訴す
吉見九郎右衛門 東組同心 暴動当日の昧爽《まいさう》、西町奉行堀利堅に上書す
吉見英太郎 九郎右衛門倅 九郎右衛門の訴状を堀に呈す
河合八十次郎 平八郎の陰謀に与《くみ》し、半途にして逃亡し、遂に行方不明になりし東組同心郷左衛門の倅《せがれ》なり、陰謀事件の関係者中行方不明になりしは、此郷左衛門と近江小川村医師志村力之助との二人のみ 九郎右衛門の訴状を堀に呈す
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評定の結果として、平山、吉見は取高の儘|小普請《こぶしん》入を命ぜられ、英太郎、八十次郎の二少年は賞銀を賜はつた。然るに平山は評定の局を結んだ天保九年|閏《うるふ》四月八日と、それが発表せられた八月二十一日との中間、六月二十日に自分の預けられてゐた安房勝山の城主酒井大和守|忠和《ただより》の邸《やしき》で、人間らしく自殺を遂げた。
底本:「鴎外歴史文学集 第二巻」岩波書店
2000(平成12
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