es.《ア ペエヌ チルチル アチル ツウルネエ ル ジアマン カン シャンジュマン スデン エエ プロジジオヨオ ソペエル アン ツウト ショオズ》ここの処が只のと書き[#「と書き」に傍点]だとは思われない程、美しく書いてありますね。僕は国の中学にいた頃、友達にさそわれて、だいぶ学問のある坊さんの所へちょいちょい行ったことがあります。丁度その坊さんが維摩経《ゆいまきょう》の講釈をしていました。みすぼらしい維摩居士の方丈の室が荘厳世界《そうごんせかい》に変る処が、こんな工合ですね。しかし僕はもうずっと先きの方まで読んでいますが、この脚本の全体の帰趣《きしゅ》というようなものには、どうも同情が出来ないのです。麺包《パン》と水とで生きていて、クリスマスが来ても、子供達に樅《もみ》の枝に蝋燭《ろうそく》を点して遣ることも出来ないような木樵《きこ》りの棲《す》み家《か》にも、幸福の青い鳥は籠《かご》の内にいる。その青い鳥を余所《よそ》に求めて、Tyltyl, Mytyl《チルチル ミチル》のきょうだいの子は記念の国、夜の宮殿、未来の国とさまよい歩くのですね。そしてその未来の国で、これから先きに
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