た。内山善吉と云ふ二百石取がそれである。栗山の名は人に故主の非を思はせるからと云つて、利章がわざと外戚の苗字《めうじ》を冒《をか》させた。利章の家來仙石、財津も南部家に召し出されて、各五十石を受けた。嫡男利周は黒田家の聘《へい》を斥《しりぞ》けて、處士を以て終つた。
[#地から1字上げ](大正三年九月)
底本:「森鴎外全集第4巻」筑摩書房
1959(昭和34)年5月30日初版発行
1964(昭和39)年8月5日7版発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:山田豊
校正:伊藤時也
1999年11月27日公開
2006年4月28日修正
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