候こと申上候。先|大蔵謙介《おほくらけんすけ》(牛ごみの南御徒士町とやら承候)下地《したぢ》御とゞけ被下候|賜《たまもの》もあり。宜奉願上候。下地といへば江戸にては蕎麦の汁などを申候。備後にては由来をいふ。笑申候。」
「華御座《はなござ》は届申候哉。これは山南《さんな》と申処にて出来《いでく》。神辺をさること五里。(日本里程。)かの方にしる人有之、宜くたのむと申遣し候。(凡《おほよそ》たたみ類の事あちらは黒人《くろうと》也。こちらはしらず候ゆゑ也。)勿論|浦郷《うらざと》にて便も宜候故也。私添書どもなきをあやしむことなかれ。」
「矢代太郎様御安祥に被遊御座候哉。乍憚宜奉願上候。去年か御伝言被下候御礼も奉頼上候。豊後人田辺|主計《かぞへ》と申ものへ御書通、私へも宜《よろしく》と被仰下候由、其方より申来候。前年さし上候うたは御届被下候覧と奉存候。」
「去年長崎名村新八てふをのこ参候。于今《いまに》滞留に候はば御次《おんついで》に宜奉願上候。之子《このし》いかなる用事に候哉。」
「此余申上べき事なし。大田之御病人様いかが。御左右《おんさう》承度候。恐惶謹言。春社。菅太中晋帥。伊沢辭安様。」
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