彼女はつつましやかに制服を身につけ、希望にかがやきながら、一年前のことなどは遠い昔の忘れられたことほどにも考えないかのように、いそいそとすっかり娘になった身体を運んで行くのだった。



底本:「犬田卯短編集 一」筑波書林
   1982(昭和57)年2月15日第1刷発行
入力:林 幸雄
校正:松永正敏
2007年12月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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