戟するやうに頼んだ。興味深き議論は盡きなかつたが、汽車は停車場を發車してしまつた。私は立派な少年たちのために氣の毒に感じた、そして「非協同」運動の深い意味を一層よく理解した。人々はただ一つの普遍的信條があるだけだ、即ち神への忠誠である。その信條は、それが矛盾しない時は、國王、國家、及び[#「及び」は底本では「及ひ」]人道への忠誠を含んでゐるのだ。けれども、それは往々にして他のすべてのものを除外する。私は我が國の青年が彼等の信條を調べて見て、若しそれが間違つてゐると信じたらそれを正しくすることを望むものである。若い人たちの精神が研究に耐へ得ないやうな形式に當てはめられることは、小さな問題ではない。
[#天から3字下げ](一九二一年三月二十三日「ヤング・インデイア」紙所載。)
底本:「ガンヂーは叫ぶ」アルス
1942(昭和17)年6月20日初版発行
初出:「ヤング・インデイア」
1921(大正10)年3月23日
入力:田中敬三
校正:小林繁雄
2007年4月30日作成
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