の大分裂と面接しなければならぬのだ。
 私の考へによれば、スワデシの誓ひは、この誓ひを立てることによつて贖罪を爲さんとする吾々の希望や、ほとんど失はれたる手織機業の復興を計らんとする吾々の希望や、毎年外國製布との交換によつて失はるは印度貨幣一千萬ルピーの節約を計らんとする吾々の決心を意味するのだ。かかる大なる目的は、困難を伴はずには達せられないし、當然その途中に障碍があるのだ。容易に手に得られるものは、實際に價値のないものである。その誓約を守ることがいかに困難であつても、吾々がわが國を十分向上せしめんと欲するならば、いつの日かその誓約をなさずにはゐられないのである。そして、純國産の衣類のみを用ひ、外國製布を用ひざることが宗教的義務であると思惟する時に、吾々は初めてこの誓ひを果すのだ。
        性急な擴張
 友人たちは私に向つて、現在吾々は國産織物のみをもつて吾々の需要を充すに足りないし、現在の工場は僅少で、この目的に應ぜられないと云つてゐる。私は、それは性急な擴張であると思ふ。スワデシの契約者が三億人出來るといふやうな幸運を吾々は期待し得ない。樂天家でも二三十萬人以上を期待する
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