9−86]アリ其文左ノ如シ。
[#ここから3字下げ]
三月三日取[#二]嫩艾葉[#一]雑[#(ヘ)][#二]※[#「禾+亢」、第3水準1−89−40]米粉[#(ニ)][#一]蒸為[#(シテ)][#レ]※[#「米+羔」、第3水準1−89−86]謂[#二]之艾※[#「米+羔」、第3水準1−89−86][#一]」
[#ここで字下げ終わり]
とある。※[#「米+羔」、第3水準1−89−86]はモチ、※[#「禾+亢」、第3水準1−89−40]は粳と同じウルチネである。
 我国春の七草の内に御行《オギョウ》(五行《ゴギョウ》と書くは非)がある。このオギョウはすなわち鼠麹草のホウコグサである。この時代には食物としてもこれを用いたことが分かる。今日でも千葉県上総、鳥取県因幡のある地方ではこれで草餅をつくることがある。すなわち上総山部郡の土気地方では、十二月から一月にかけて村の婦女子等が連れ立ってホウコグサの苗を田の畦などへ摘みに出でて採り来り、それを充分によく乾燥させる、そしてこの材料を入れて粟餅《あわもち》を製するのだが、その時は粟を蒸籠《せいろう》に入れその上に乾かしておいたホウコグサを載せて搗き
前へ 次へ
全361ページ中63ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
牧野 富太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング