[#ここから3字下げ]
  ※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳[牧野いう、※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]は蛇と同字でヘビである]
 息処石の南大河南岸に洲あり古柳蟠低して異風奇態あり夫木集に知家朝臣の歌に咲花に錦おりかく高野山柳の糸をたてぬきにしてといふ此歌にては※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳のことあらわれず扶桑名勝詩集に宕快法印の作とて高野山十二景の中に雪中※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳の題のみあり本州旧跡志に※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳大塔の東廿八町にあり昔し此所に大※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]ありて妖をなせり時に弘法持呪しければ※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]他所にうつりて其跡に柳生ぜり因て※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳といふとあり又此柳偃低大※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]に似たれば※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]柳といひ又大師の加持力にて※[#「虫+也」、第3水準1−91−51]を変じて柳とならしむといふ説あれどもいぶかし近世雲石堂十八景の中に春日※
前へ 次へ
全361ページ中32ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
牧野 富太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング