今日でも国内諸所の花園ならびに人家の庭で見られるが、その葉にも花にも茎にも厭うべき一種の臭気がある。園芸的に改良せられた種類にはその頭状花が大きくかつ八重咲で、多くは黄色あるいは柑色を呈し見事である。そしてこの花草は俗にアフリカン・マリゴールドと呼ばれる。
上の紅黄草すなわちコウオウソウも同属の花草で、草体センジュギクよりは小さく、花が通常一重咲きで多く着き可憐な姿である。これも諸所で見られるがよく公園の花壇に栽えられてある。一つにクジャクソウ(孔雀草の意)と呼ばれ、その学名は Tagetes patula L[#「L」は斜体]. である。本品もまたメキシコの原産で俗にフレンチ・マリゴールドと呼ばれる。
この二つの草は飯沼慾斎《いいぬまよくさい》の『草木図説』巻之十七にその図説がある。コウオウソウの方は『大和本草』にも図があって「黄花形如[#二]石竹[#(ノ)][#一]五月[#(ニ)]開[#レ]花[#(ヲ)]葉[#(ハ)]如[#(シ)][#二]野※[#「くさかんむり/宛」、第3水準1−90−92]豆[#(ノ)][#一]」と書いてある。近代の書物では石井勇義君の『原色園芸植物図譜』第
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