目』水草類)と書いてあるが、果たしてそれがあたっているのかどうかはすこぶる疑わしい。中国の昔の学者の書いた原文ははなはだ簡単で、それが果たしてミルであるのか、じつのところよくは判らないのである。また俗に海松とも書いてあるが、これは中国の昔の学者が「水松、状[#(チ)]如[#(シ)][#レ]松[#(ノ)]釆[#(テ)]而可[#(シ)][#レ]食[#(ウ)]」の文に基づいて製した名であろう。
このミルの学名は前によく Codium mucronatum J[#「J」は斜体]. Ag[#「Ag」は斜体]. が使われたが、今日では Codium fragile Hariot[#「Hariot」は斜体](Acanthocodium fragile[#「Acanthocodium fragile」は斜体] Sur.)が用いられている。この種名の fragile は「質脆ク破損シ易イ」ことを意味する。本品は純緑色の海藻で、浅い海底の岩に着生し、三寸ないし一尺ばかりの長さがあって両岐的に多数に分枝し、その枝は円柱状で、質は羅紗《ラシャ》のようである。そしてこのミルの語原は全く不明であるといわれる。
前へ
次へ
全361ページ中237ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
牧野 富太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング