。すなわちセンジュガンピの名は日光千手崎に由来していることを偶然に伊藤君のお蔭で知ることが出来たわけで、私は偏えに同君に感謝している次第である。しかしこの和名をなんという人が初めてつけたか、それがなお私には不明である。

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右の千手崎《せんじゅがさき》は延暦三年四月に勝道上人《しょうどうじょうにん》が湖上[中禅寺湖の]で黄金の千光眼《せんこうがん》の影向《ようごう》を拝し玉ひしゆゑ爰に千手大士を創建《そうこん》し玉ひ補陀楽山千手院《ふだらくさんしんじゅいん》と名付玉ふたといふことである。
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 前述拙著『牧野日本植物図鑑』せんじがんぴの文末「せんじゅハ其意味不明ナリ」を取り消し、今これを「野州日光山ノ中禅寺湖畔ナル千手崎ニ産スルヨリ云ヘリ」と訂正する。

  片葉のアシ

 世に片葉《カタハ》ノ葦《ヨシ》と呼ばれているアシがあって、この名は昔からなかなか有名なものであり、いろいろの書物にもよく書いてあって、世人はこれを一種特別なアシ(すなわちヨシ)だと思っている。しかしそれは果たして特別な一種のアシであろうか。今私はこれを判決してこのいわゆ
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