職※[#「殻/心」、200−4]《おのもとよし》同撰の『有用植物図説』に
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ナガイモ 野山薬《ジネンジョウ》ヲ園圃ニ栽培スル者ニシテ其形状亦相似テ其長サ三四尺ニ至ル其需用亦彼ニ異ルコトナシ
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と書き、またジネンジョウに対しては
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仏掌藷《ツクネイモ》ノ原種ニシテ山野ニ自生シ根形狭長五六尺余ニ至ル者ナリ其需要ハ彼ト大差ナシト雖ドモ品位彼ニ優レリ
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と書いているが、これは全くの認識不足で、このナガイモもまたツクネイモ(ナガイモの一品)もけっしてジネンジョウ(ヤマノイモ)から出たもんではなく、この両品は全然別種に属するものである。そして今これを学名でいえばジネンジョウすなわちヤマノイモは Dioscorea japonica Thunb[#「Thunb」は斜体]. でナガイモ、ツクネイモは Dioscorea Batatas Decne[#「Decne」は斜体]. である。だから、いくらヤマノイモのジネンジョウを培養してみてもけっしてナガイモにもツクネイモにもなりはしない。のみならず日本国中にヤマノイモ(ジネンジョウ)はどこにもつくってはいなく、私はまだそんな実際を見たことがない。そしてこのジネンジョウはやはり「野に置け」の類でその天然自然のものが味が優れているので、これを圃につくってその味を落とすようなオセッカイをする間抜け者は世間にないようだ。やはり山野を捜し回ってジネンジョウ掘りをすることが利口なようである。また田村西湖《たむらせいこ》口義の『本草綱目|記聞《きぶん》』薯蕷の条下に「ナガイモト云ハヤマイモノ人作ヲ経タルモノナリ」と書いてあるが、これは無論事実を誤っている。このヤマノイモをつくったものがナガイモだと思い違いしていることが昔から今までの通説のようになっているのは、前の田中、小野両氏の説で見ても分かる。世人がこのような謬見を抱いていることをみると、つまりその人々に本当の植物知識が欠けていることを証拠立てている訳だ。
昔からどの学者もどの学者もみなヤマノイモ(ジネンジョウ)を薯蕷だとしていた。が、それを初めて説破してその誤謬を指摘し、薯蕷はけっしてヤマノイモではなくまさにナガイモであることを明かにしその誤りを匡正したのは私であって、私はかつて図入りでその一文
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