練し、分離せしめて優秀なる個人を撰抜せんと欲するばかりである。群集! 彼等は禍なるかな。群衆は無用である。私は唯だ正直なる男子と美しく愛らしい賢婦人とを要求する。』とエマアソンは云つた。私はその言葉を彼と共に信ずる。
 言葉を換へて云へば、健全なる社会状態の幸福と真理とは唯だ賢明なる少数者の妥協せざる熱心と勇気と決断によつて実現せられるのである。



底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林
   2000(平成12)年12月15日初版発行
※ルビを新仮名遣いとする扱いは、底本通りにしました。
入力:門田裕志
校正:Juki
2009年8月3日作成
青空文庫作成ファイル:
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