hロ・カポビアンコあたりまで用いられていたもの[#ここで割り注終わり])に当ててゆくのですが、もちろんその知識は、外国の軍事専門家――しかも、極めて少数の人たちに限られていると云えましょう。でまず、最初の一つから、硝子粉《グラス・シュタウブ》、浸剤《インフュズム》、硫黄《ズルフル》、単寧《タンニン》、水銀《メルクル》、醋《オキゾス》、溶和剤《レゾルフェンチア》、黄斑粉《ディスティツェティン》、紅殻《アイゼンメンニンゲ》、樹脂《レギーナ》――と読んでいって結局《とどのつまり》その頭文字を連ねるのです。すると、そうしたものが、〔Gift−mo:rder〕《ギフト・メールダー》(毒殺者)となるではありませんか。ああ、毒殺者です。ところが、それ以下の十四字は、遺憾ながら読むことができないのですが、なんとなく字数の工合から察して、それには二人の名が、隠されているように思われるのです。もちろん、そのうちの一つは、すでに遂行されております――いつぞや遭難の夜に、悪人ながら友シュテッヘを毒殺した八住――とすると、もう一人の方は、夫人《おくさん》、いったいだれになるのでしょうか」
と法水が、グイと抉《
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