ヘ測定を許されません。しかし、その射影を追うて観察してゆくうちに、偶然その中から、一つの定数が発見されたのでした。つまりレヴェズさん、その値《ヴァリュー》を、貴方に決定して頂きたいと思うのですが……」
「なに、奇異《ふしぎ》な童謡を※[#感嘆符疑問符、1−8−78]」といったんは吃驚《びっくり》して、煖炉の※[#「火+畏」、第3水準1−87−57]《おき》から法水の顔に視線を跳ね上げたが、「ああ、判りましたとも法水さん、とにかく、見え透いた芝居だけは、やめにしてもらいますかな。なんで、貴方のような兇猛無比――まるでケックスホルム擲弾《てきだん》兵みたいな方が。唱《うた》うに事欠いて惨めな牧歌《マドリガーレ》とは……。ハハハハ、無双の人よ! 冀《こいねがわ》くは、威風堂々《マエステヴォルメンテ》とあれ!」と相手の策謀を見透かして、レヴェズは痛烈な皮肉を放った。そして、早くも警戒の墻壁《しょうへき》を築いてしまったのである。しかし、法水は微動もせぬ白々しさで、いよいよ冷静の度を深めていった。
「なるほど、僕の弾き出しが、幾分|表情的《エスプレッシヴォ》に過ぎたかもしれません。しかし、こう云
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