_なんだよ」と相変らず法水は、奇矯に絶した言《ことば》を弄するのだった。「ところで支倉君、驚駭噴泉《ウォーター・サープライズ》の踏み石の上には、レヴェズの足跡が残っていたっけね。それをまず、韻文として解釈する必要があるのだよ。最初は四つの踏み石の中で、本館に沿うた一つを踏んでいる。それから、次にその向う側の一つを、そして、最後が左右となって終っている。けれども、その循環にある最奥の意義と云うのは、僕等が看過していた五回目の一踏みにあったのだ。それが、最初踏んだ本館に沿うている第一の石で、つまりレヴェズは、一巡してから旧《もと》の基点に戻ったので、最初踏んだ石を二度踏んだことになるのだよ」
「しかし、結局それが、どういう現象を起したのだね?」
「つまり、僕等には伸子の不在証明《アリバイ》を認めさせた、また、現象的に云うと、それが、上空へ上った飛沫《しぶき》に対流を起させたのだよ。何故なら、1から4までの順序を考えると、一番最後に上った飛沫の右側が最も高く、続いてそれ以下の順序どおりに、ほぼ疑問符の形をなして低くなってゆくだろう。そこへ、五回目の飛沫が上ったのだから、その気動に煽《あお》ら
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