l物であることは勿論である。
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十一、押鐘津多子が古代時計室に幽閉されていた事[#「十一、押鐘津多子が古代時計室に幽閉されていた事」は太字]
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これこそ、まさしく驚愕《きょうがく》中の驚愕である。しかも、法水が死体として推測したものが、解し難い防温を施されて昏睡していた。勿論、彼女が何故に、自宅を離れて実家に起居していたか――という、その点を追及する必要は云うまでもないが、しかし、犯人が津多子を殺害しなかった点に、法水は危惧《きぐ》の念を抱いて陥穽《かんせい》を予期している。けれども、易介が神意審問会の最中隣室の張出縁で目撃した人影と云うのは、絶対に津多子ではない。何故なら、当夜八時二十分に、真斎が古代時計室の文字盤を廻して、鉄扉を鎖したからである。
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十二、当夜零時半クリヴォフ夫人の室に闖入したと云われる人物は[#「十二、当夜零時半クリヴォフ夫人の室に闖入したと云われる人物は」は太字]?
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ここに易介の目撃談――宵に張出縁へ出現して、あのいかにも妖怪めいた不可視的人物が、夜半クリヴォフ夫人の室《へ
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