N」までも渉猟《しょうりょう》して、性別転換の深奥に潜んでいて犯罪動機に符合するもの[#「犯罪動機に符合するもの」に傍点]を、中欧|死神《アンカウ》口碑の中に見出そうとした。また、シェラッハウヘンの「シュワルツブルグ城」その他から、妖精の名称に関する語源学的な変転を知ろうとした。つまり、水精《ウンディヌス》と水魔《ニックス》との間に一致があれば、女神フリーヤー([#ここから割り注]すなわちニケーアあるいはニックスと一体で善悪二様の化身のあるヴォーダン神の妻[#ここで割り注終わり])の化身と云われる白夫人《ホワイト・レディ》伝説のなかに、異様な二重人格的意義[#「異様な二重人格的意義」に傍点]を発見できはしまいかと考えたからである。さらに、「Volksbuch《フォルクスブッフ》」やゴットフリート([#ここから割り注]フォン・シュトラスブルグ[#ここで割り注終わり])の神秘詩や、ハーゲンやハイステルバッハ、それから、ゲーテの「|ファウスト第一稿《ウル・ファウスト》」と第二稿、第三稿との比較も試みたけれども、結局その第一稿《ウル・ファウスト》には、第二稿以下には判然としていない地霊《エルデ
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