っしんべん+曷」、第4水準2−12−59]《どうかつ》訊問には、妙な言《ことば》だが、一種の生理|拷問《ごうもん》とでも云うものが伴っている。それがあったので、初めてあんな素晴らしい効果が生れたのだよ。ところで、二世紀アリウス神学派の豪僧フィリレイウスは、こういう談法論を述べている。霊気《ニューマ》([#ここから割り注]呼吸の義[#ここで割り注終わり])は呼気とともに体外に脱出するものなれば、その空虚を打て――と。また、比喩には隔絶したるものを択べ――と。まさに至言だよ。だから、僕が内惑星軌道半径をミリミクロン的な殺人事件に結び付けたというのも、究極のところは、共通した因数《ファクター》を容易に気づかれたくないからなんだ。そうじゃないか、エディントンの『|空間・時・及び引力《スペース・タイム・エンド・グレヴィテイション》』でも読んだ日には、その中の数字に、てんで対称的な観念がなくなってしまう。それから、ビネーのような中期の生理的心理学者でさえも、肺臓が満ちた際の均衡と、その質量的な豊かさを述べている。無論あの場合僕は、まさに吸気《いき》を引こうとする際にのみ、激情的な言葉を符合させてい
前へ
次へ
全700ページ中136ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
小栗 虫太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング