オフェリヤ殺し
小栗虫太郎
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)寵妃《クルチザン》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)|悼ましき花嫁《ゼ・マウリング・ブランド》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「さんずい+失」、第3水準1−86−59]
×:伏せ字
(例)極く微妙な×××な結合があるのです。
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序、さらば沙翁舞台よ
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すでに国書の御印も済み
幼友達なれど 毒蛇とも思う二人の者が
使節の役を承わり、予が行手の露払い
まんまと道案内しようとの魂胆。
何んでもやるがよいわ。おのが仕掛けた地雷火で、
打ち上げられるを見るも一興。
先で穿つ穴よりも、三尺下を此方が掘り
月を目掛けて、打上げなんだら不思議であろうぞ。
いっそ双方の目算が
同じ道で出会わさば、それこそまた面白いと云うもの。
〔と云いつつ、ポローニアスの死骸を打ち見やり〕
この男が、わしに急わしい思いをさせるわい。
どれ、この臓腑奴を次の部屋
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