石器時代總論要領
坪井正五郎

−−
【テキスト中に現れる記号について】

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「土へん+尼」、44−下−16]
−−

○石噐時代[#「石噐時代」に丸傍点]トハ石時代ト直譯スベキ歐羅巴語ノ意譯ニシテ、石ヲ以テ利器原料ノ主要ナルモノトナス時代ヲ云フ。
○石時代[#「石時代」に丸傍点]ト稱スベキモノヽ存在ハ今ヨリ凡六十年前「デンマルク」及ビ「スウエーデン」ノ學者ノ考定セシ所ニシテ、此名モ彼等ニ由リテ始メテ用ヰラレタルナリ。
○考古學上ノ三時代[#「考古學上ノ三時代」に丸傍点]トハ石時代、青銅時代、鐵時代ノ事ナルガ、青銅時代、鐵時代ノ二ツノ稱ヘハ今ヲ距ル二千六百年前「ヘシヲツド」既ニ之ヲ使用セリ。
○人類墮落説[#「人類墮落説」に丸傍点]ハ古代「ギリシヤ」人ノ唱ヘシ所ニシテ、「ヘシヲツド」ハ墮落ノ順序ヲ五期ニ分カチテ歌ヘリ。
第一期ハ金時代。此時代ノ人民ハ無邪氣ニシテ、幸福多ク、病苦老衰ヲ感ズル事無クシテ死セリト云フ。
第二期ハ銀時代。此時代ノ人民ハ快
次へ
全14ページ中1ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
坪井 正五郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング