が肝要な事で有りまする
近年シャムシュ[#「シャムシュ」に二重傍線]からシコタン[#「シコタン」に二重傍線]へ移した土人は丈が五尺以下で色が白く女は束髮で手に入墨をして居り衣服は男女共にロシヤ[#「ロシヤ」に二重傍線]風の洋服で有るが住居は竪穴で有るとの事です丈の短いのと竪穴に住むのとはコロボックル[#「コロボックル」に傍線]に付た口碑に合ひますから細考すべき事と思ひます(MS君はコロボは小と云ふ義と記されましたがチャンバアレーン[#「チャンバアレーン」に傍線]氏の著されたメモアー[#「メモアー」に傍線])にはコロは蕗の義と有ります去らばコロボクグル[#「コロボクグル」に傍線]或はコロボックル[#「コロボックル」に傍線]とは蕗の下の人と云ふ意でござります報告第十一號に載せた廣澤安住氏の寄書に童人種と有るも此土人の事でせうが其記事中に「陶器ナドノ如キ今アイノ[#「アイノ」に傍線]ニハ造リ得ザレトモ童人種ハ却テ之ヲ能ク成セリ」と有るは實に研究すべき事で有りまする
身現に北海道に在り或は甞て彼地に趣いてアイノ[#「アイノ」に傍線]若くはシャムシュ[#「シャムシュ」に傍線]土人に接したる人々は
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