せんたん》と槍の如き柄《え》とより成る物なるが魚の力|強《つよ》き時は假令《たとへ》骨に刺《さ》さりたるも其儘《そのまま》にて水中深く入る事も有るべく、又漁夫が誤《あやま》つて此道具を流《なが》す事も有るべし。コロボックルは如何《いか》にして之を防《ふせ》ぎしか。余は彼等はエスキモーが爲す如く、銛《もり》に長き紐《ひも》を付け其|端《はし》に獸類《ぢうるい》の膀胱抔《ばうくわうなど》にて作りたる浮《う》き袋《ふくろ》を括《くく》り付《つ》け置きしならんと考ふるなり。エスキモーは斯かる浮き袋に息《いき》を吹き込み、且つ其氣の漏《も》るるを防《ふせ》ぐ爲に栓を爲るの便を謀《はか》りて、角製の管《くだ》を是に付け置く事なるが是と等しき物武藏西ヶ原貝塚及び下總柏井貝塚より出でたり。余はコロボックルの遺物《いぶつ》たる是等の角噐は實《じつ》に浮《う》き袋《ぶくろ》の口として用ゐられしならんと信《しん》ずるなり。圖に示《しめ》す物は余が西ヶ原に於て發見《はつけん》せし所なり。網形の押紋有る土噐片、骨器の刺《さ》さりたる大鯛《おほだい》の頭骨、浮き袋の口と思《おも》はるる角製の管、皆《みな》人類學教
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