的なテーマであるが、テーマの割に生活がでゝゐない。特殊なものがない。岩崎清之助[#「岩崎清之助」に傍点]氏――『港Y』革進性はある。沖中陽明[#「沖中陽明」に傍点]氏――『内海の春』悩みなし。吉永叢生[#「吉永叢生」に傍点]氏――『木兎』テーマ古し。結城素明[#「結城素明」に傍点]氏――『清湍』日本画の材料で質感の出し方と色重ねの利かしたとの最も良き見本である。常岡文亀[#「常岡文亀」に傍点]氏――『萌芽』甘さと渋さとがとけあつてゐる。是永仲一[#「是永仲一」に傍点]氏――『竜華寺の庭』怪異をねらつた作。簡略化がうまい。青木大乗[#「青木大乗」に傍点]氏『焚火』しつかりとしたデッサン、本格なり。然しいつまでも日本画はテーマの上で焚火にもあたつてもゐられまい。藤森青芸[#「藤森青芸」に傍点]氏――『渓間』日本画的雰囲気として申し分なし、渓間にはキヂがゐる風景である。自然科学者の描いたものより芸術的である。そのかはりに自然科学者よりも不真実である。長谷川勇作[#「長谷川勇作」に傍点]氏――『つゝじ垣』ユーモラスな好感をもてる作、籠の中の鶏は、すぐれた描き方であつた。この調子で全体をまとめたら新しい日本画の一タイプをつくるだらう。西村雨北[#「西村雨北」に傍点]氏――『巣』鳥の性格がよく出てゐた、描き方に類型性がないのは気持がよい。長嶺雅男[#「長嶺雅男」に傍点]氏――『蘇鉄』部分描写はいゝ。漆畑青果[#「漆畑青果」に傍点]氏――『庭の一隅』何の変哲もなし。高田美一[#「高田美一」に傍点]氏――『薫風』藤の紫の色をもつと感[#「感」に「ママ」の注記]能的に出して欲しかつた。若井善三部[#「若井善三部」に傍点][#「部」はママ]氏――『千住風景』絵の具の盛り上げは不賛成。勝木春光[#「勝木春光」に傍点]氏――『J2LU局』着物の黄と顔との対照が美しい、手が少しく※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]絵風。若林景光[#「若林景光」に傍点]氏――『西港の初夏』この程度の明るさは欲しいが、実業美術的になつてははじまらない。深海石山[#「深海石山」に傍点]氏――『雨後のしじま』日本画でなければやれない業である。丸橋進吾[#「丸橋進吾」に傍点]氏――『乙女たち』窓外の風景は出鱈目である。小野頴山[#「小野頴山」に傍点]氏『硫黄採る山』描写力をもつた作
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