タルジア》を味つてゐる
精神や肉体の笞刑は
歴史と共に若者達の
貧しい生活の上に加へられてた、
[#ここで字下げ終わり]
雷(5)[#「(5)」は縦中横] 神よ鬼よ
[#ここから3字下げ]
お前達の実体の存在を
われわれは否定する
我々は無神論者であり
又唯物論者である
然るにおまへ達が
人間の霊魂を統制する
一種の工具になされることを
歴史的な怪物として知られる、
そして科学によつて、
それにひかれる観念を打破しようと
人間の霊魂を
迷信的幻想から
引き出して
現実的理想へ
押し進ませようと
保証がある手段で努力する。
[#ここで字下げ終わり]
小熊(6)[#「(6)」は縦中横]人間の思惟の世界での
[#ここから3字下げ]
可能なことは
すべて人間の手で
可能化されなければならない、
真理を信奉するものに栄誉あれ、
現実を愛する現実主義者よ、
土壌のために春は訪れた、
春のために河は、水は、流れた
理想の船の弛ゆみなく
海へ至る路よ、
喧騒をも擾騒をも怖れない
[#ここで字下げ終わり]
雷(7)[#「(7)」は縦中横] サイレンを吹け
[#ここから3字下げ]
唾沫を飛ばせ
勇し
前へ
次へ
全75ページ中67ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
小熊 秀雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング