は可能な力をもつて
小さな矛盾から解決していかう
そして之等のものを
新しい時代の
高度に調和的な世界に導くために
私は苦しまう、
調和的なもの不調和なもの、
同時にこの二本の剣を呑んだ
軽業師《かるわざし》のやうに
私は何時も咽喉や心臓の中で
絶えずこの二つのものの争ひは絶えない、
一方は一方の剣を切つてゐる、
そして苦しんでゐるものは私の肉体だ。


底本:「新版・小熊秀雄全集第2巻」創樹社
   1990(平成2)年12月15日第1刷
入力:八巻美恵
校正:浜野智
1998年9月1日公開
1999年8月28日修正
青空文庫作成ファイル:
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