代りに、電流計[#「電流計」に傍点]を用いた。そうすると、電池の極へつなぐ時と、切る時とで衝動[#「衝動」に傍点]を感ずるが、これも見難いほどわずかである。電池へつないだ時は一方[#「一方」に傍点]に動き、切る時は反対の方[#「反対の方」に傍点]に動く。平常はこの中間[#「中間」に傍点]に磁石がいる。
「それゆえに鉄は存在しないが、感応作用があって[#「感応作用があって」に傍点]磁針を動すのである。しかし、それはごく弱いのか、さもなくば充分な時間がない位に瞬間的のものである[#「瞬間的のものである」に傍点]。多分この後の方であろう。」
その次に実験したのは十月十七日[#「十月十七日」に傍点]で、磁石を遠ざけたり[#「磁石を遠ざけたり」に傍点]、近づけたりして[#「近づけたりして」に傍点]、これが針金に感応して電流の生ずるのを確かめた[#「これが針金に感応して電流の生ずるのを確かめた」に傍点]。
これで、以前の実験において結果が出なかったのは、磁石とコイルが共に静止しておったためだと分った。実際、磁石はコイルの傍に十年置いても、百年置いても、電流を生じない。しかし、少しでも動けば[#
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