と、怒鳴った。
鶴が口を尖らして、こたえる。
「|開いてたよ《エーテタンド》」
「|嘘言だろう《ユクジデンアラノ》、|錠がおりてた筈だ《ジョウナウチトタフアズド》。(そういうと、つかつかとそばへ寄っていって、ギュッと鶴の耳をひっぱった)おい! ここへやって来てはならんと言っておいたろう、どんなことがあっても!」鶴は平気な顔で、うん、とうなずいた。
「それから、琉球《オチナワ》言葉をつかってならんと言っといた。……そういう約束だったな、鶴」
鶴はそっぽをむいて、西洋人がするように、ぴくん、と肩を聳やかした。乾はまじまじとその横顔を見つめながら、
「よしよし、いつまでもそんな風にふくれていろ。|お前達《ウイダ》にはもう|加勢せんから《ヤサビランドイ》……」
くるりと向き直ると、急に鶴は大人びた顔つきになって、
「いつもの伝だ。……いちいちそんな風に言わなくたっていいじゃないか。来ちゃいけないことは言われなくたって知ってるよ。……来る用があるから来たんだ。この雨にさ、薄馬鹿みたいに戸口に突っ立ってたら、かえって可笑しかろうと思って入ったまでなんだ。悪かったらごめんなさい」
「きいたこと
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