へへら笑いをしながら睨めかえし、
「妙な面をするな。こんど生れ変るときはもっと舌を短かくして貰って来い。桜場に引っかけて、たいそうなことを企らんだが、気の毒だが桜場は御渡御の前に近江屋一家のそばへも寄っちゃいないのだ。すったもんだと言うなら、おめえの手を嗅いでみようか。烏賊腸の臭《にお》いでさぞ生臭せえこったろう」



底本:「久生十蘭全集 4[#「4」はローマ数字、1−13−24]」三一書房
   1970(昭和45)年3月31日第1版第1刷発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志、小林繁雄
2007年12月11日作成
青空文庫作成ファイル:
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