す。この金はウィルソンという奴からひったくったんで、開発参加料だとも、入札参加料だとも、いいように考えてくだすってよろしい。ともかく、ぼくがあなたの代理で、仮受取をおいてきました」
なんのことなのか、じっくりと頭にはいってこない。よく聞いて見ようと思っているうちに、緑色の陶瓦のある塀を長々とひきまわした、大きな屋敷の前で車がとまった。
鋳金の鉄門から赤針樅《あかはりもみ》の並木道がつづき、その奥に白堊の大きな西洋館が見えた。
「あなたのお世話はメードがするはずです……車は、運転手つきで、一週間、借切りにしてありますから、出掛けるときはこれに乗るように……どこへ行かれてもいいが、有江の話がすむまでは、秋川や神月の一族に会わないほうがいいです……あなたが、ここにいることは、モデル・クラブの天城が知っていますから、用のあるときは連絡してください」
そう言うと、このひとは清水君、と運転手を紹介した。
「ボーイと夜警の役をしてくれるはずだから、なんでもいいつけてくだすって結構です」
並木の道を、エプロンをつけたメードが二人駆けてきて、サト子の鞄とエア・バッグを受取った。
「じゃ、近いうち
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