此(の道)を實行すれば當に苦を盡すべし、我已に(毒)箭の除滅することを悟り、汝等に道を説く。
二七六 汝等須らく勗めよ、如來は説者なり、思惟して修行する人は魔の縛を脱る。
二七七 總て造作《ざうさ》せられたる物は無常なり、と、慧にて知るときは是に由つて苦を厭ふ、是れ淨に到る道なり。
二七八 總て造作せられたる物は苦なり、と、慧にて知るときは是に由つて苦を厭ふ、是れ淨に到る道なり。
二七九 諸法は無我なり、と、慧にて知るときは是に由つて苦を厭ふ、是れ淨に到る道なり。
二八〇 起くべき時に起きず、壯く、強くして、※[#「りっしんべん+頼」、76−6]惰に思惟思量に弱く、懈たり、怠る人は、慧に由つて道を知ることなし。
二八一 語を愼しみ、意を護り、身に不善を造らず、此の三業道を淨めよ、(大)仙所説の道を得ん。
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大仙―佛。
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二八二 實《げ》に觀行より智を生ず、不觀行より智を盡す、此の利と不利との二の道を知り自ら修して智を増さしむべし。
二八三 林を伐れ、樹を伐る勿れ、林より怖畏を生ず、林と株とを伐りて、比丘衆よ、無林となれ。
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