送人の歸りゆく樣、また始められる其日の仕事などが遠くに見える。何《なん》か人生といふものの機關《からくり》、その歸趨、その因果が明かに久遠の相下に見えるやうな氣がして妙な心地になつた。
その内に鐘がなつて、Go《ゴオ》 off《オフ》 ! が人から人に傳へられた。
底本:「現代日本紀行文学全集 東日本編」ほるぷ出版
1976(昭和51)年8月1日初版発行
初出:「三田文学」
1911(明治44)年6〜7月号
入力:林 幸雄
校正:松永正敏
2004年5月1日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全38ページ中38ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
木下 杢太郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング