の範囲のうちに現われる変化である限り、他の所有者の何人の所有量にもそれに相応した変化が無いならば、価格に対し目立つほどの影響をもたないものであり、この所有者の特殊な地位もまた市場の一般的地位も何ものも変化しないと考え得られることは、明らかである。これは、ある場合によく利用せられる大数法則の一応用である。しかしながらここでは、私は数学的厳密性の領域のうちに止っていたいと思う。だから価格が絶対に変化しないと立言し得るためには、所有量の価値が等しいとの条件と存在の合計量が一定であるとの条件の二つが充されていると、仮定せねばならない。
 一四五 市場の一般均衡の定理は、次の言葉で表現し得られる。
 ――市場の均衡状態においては[#「市場の均衡状態においては」に傍点]、二商品ずつ行われるm個の商品の交換を支配する m(m−1) 個の価格は[#「二商品ずつ行われるm個の商品の交換を支配する m(m−1) 個の価格は」に傍点]、これらm商品の中の任意の m−1 個の商品と第m番目の商品との交換を支配する m−1 個の価格によって間接的に決定せられている[#「これらm商品の中の任意の m−1 個の商品
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