キるとき、すなわち燕麦が無償であるとき)、この人は欲するだけの燕麦を需要するであろう。換言すれば、自分が所有する一切の馬、否飼料が無償で得られるときに養われるべき一切の馬を飼養するに充分な量を需要するであろう。いうまでもなく彼は、これと交換に小麦を与えるのではない。次に価格が順次に[#式(fig45210_014.png)入る]だとすると(燕麦一ヘクトリットルを得るために、小麦[#式(fig45210_014.png)入る]を与えねばならぬとすると)、彼は次第にその需要を減ずるであろう。価格が 1, 2, 5, 10(燕麦一ヘクトリットルを得るために小麦 1, 2, 5, 10 を与えねばならぬとすれば)となれば、彼は更にその需要を減ずるであろう。そしてもちろんこれらと交換に彼が供給する小麦の量は、彼が需要する燕麦の量とこの燕麦の価格の積に常に等しい。更にまた価格が 100 というような高いものとなれば(一ヘクトリットルの燕麦を得るため 100 ヘクトリットルの小麦を与えることを要するとすれば)彼は少しの燕麦をも需要しないようになる。なぜならこの価格においては二頭の馬をも飼養し得ないで
前へ
次へ
全572ページ中138ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ワルラス マリー・エスプリ・レオン の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング