狽フ法則[#「大数の法則」に傍点]によって、ほぼ連続であると考え得られる。まことに、価格の極めて小さい騰貴が起るときには、多数の人々のうちおそらく一人くらいは、今まで飼養していた馬のうち一頭を手放すような極限に立っていて、需要を減ずるであろうが、この減少は全需要中の極めて小なる部分の減少に過ぎないであろう。
五三 このようにして、曲線 Ad[#「d」は下付き小文字]Ap[#「p」は下付き小文字] は、(A)の価格の函数としての(A)の有効に需要せられる量を示す。例えば Am[#「m」は下付き小文字] 点の横坐標 Opa,m[#「a,m」は下付き小文字] によって表わされる価格 pa,m[#「a,m」は下付き小文字] における有効需要は、同じ点 Am[#「m」は下付き小文字] の縦坐標 ODa,m[#「a,m」は下付き小文字] によって表わされる Da,m[#「a,m」は下付き小文字] である。そして(B)をもってする(A)の有効需要が、価格 pa,m[#「a,m」は下付き小文字] であるとき、Da,m[#「a,m」は下付き小文字] であれば、(A)と交換に提供せられる(B)の有効供給は、このことだけで、
[#ここから4字下げ]
Ob,m[#「b,m」は下付き小文字]=Da,m[#「a,m」は下付き小文字]pa,m[#「a,m」は下付き小文字](第四五節)
[#ここで字下げ終わり]
となる。これは縦坐標 ODa,m[#「a,m」は下付き小文字] と横坐標 Opa,m[#「a,m」は下付き小文字] によって作られる矩形 ODa,m[#「a,m」は下付き小文字]Am[#「m」は下付き小文字]pa,m[#「a,m」は下付き小文字] によって表わされる。だから曲線 Ad[#「d」は下付き小文字]Ap[#「p」は下付き小文字] は(B)で表わした(A)の価格の函数としての(A)の需要と(B)の供給とを同時に示している。同様に曲線 Bd[#「d」は下付き小文字]Bp[#「p」は下付き小文字] は(A)で表わした(B)の価格の函数としての(B)の需要と(A)の供給とを同時に示すのである。
五四 (B)を所有する多数者の手中にあって市場に現われた総量を Qb[#「b」は下付き小文字] とし、点 Qb[#「b」は下付き小文字] を通る曲線を、xy=Qb[#「b」は下付き小文字] を
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