た落葉《おちば》には斯《か》うして火《ひ》が點《つ》けられた。落葉《おちば》には灰際《はひぎは》から其《そ》の外側《そとがは》を傳《つた》ひて火《ひ》がべろ/\と渡《わた》つた。卯平《うへい》は不自由《ふじいう》な手《て》の火箸《ひばし》で落葉《おちば》を透《すか》した。火《ひ》は迅速《じんそく》に其《そ》の生命《せいめい》を恢復《くわいふく》した。彼等《かれら》の爲《ため》に平生《へいぜい》殆《ほと》んど半《なかば》以上《いじやう》を無駄《むだ》に使《つか》はれて居《ゐ》る焔《ほのほ》が竈《かまど》の口《くち》から捲《まく》れて立《た》つた。然《しか》し其《そ》の餘計《よけい》に洩《も》れて出《いづ》る焔《ほのほ》が彼《かれ》の自由《じいう》を失《うしな》うて凍《こほ》らうとして居《ゐ》る手《て》を暖《あたゝ》めた。彼《かれ》は横《よこ》に轉《ころ》がした大籠《おほかご》からかさ/\と掻《か》き出《だ》しては燃《も》え易《やす》い落葉《おちば》を間斷《かんだん》なく足《た》した。
與吉《よきち》は卯平《うへい》の側《そば》から斜《なゝめ》に手《て》を出《だ》して居《ゐ》た。卯平《う
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