の手《て》が肩《かた》のあたりで硬《こは》ばつたやうで動《うご》かしやうによつてはきや/\と疼痛《いたみ》を覺《おぼ》えた。彼《かれ》は病氣《びやうき》が其處《そこ》に聚《あつま》つたのではないかと思《おも》つた。それが睡眠中《すゐみんちう》の身體《からだ》の置《お》きやうで一|時《じ》の變調《へんてう》を來《きた》したのだかどうだか分《わか》らないにも拘《かゝ》はらず、彼《かれ》は唯《たゞ》病氣《びやうき》故《ゆゑ》だと極《き》めて畢《しま》つた。極《き》めたといふよりも彼《かれ》の果敢《はか》ない僻《ひが》んだ心《こゝろ》にはさう判斷《はんだん》するより外《ほか》何《なに》もなかつたのである。彼《かれ》の心《こゝろ》は只管《ひたすら》自分《じぶん》を悲慘《みじめ》な方面《はうめん》に解釋《かいしやく》して居《を》ればそれで濟《す》んで居《ゐ》るのであつた。彼《かれ》の窶《やつ》れた身體《からだ》から其《そ》の手《て》が酷《ひど》く自由《じいう》を失《うしな》つたやうに感《かん》ぜられた。手《て》は輕《かる》く痺《しび》れたやうになつて居《ゐ》た。彼《かれ》は冷《ひ》えた身體《からだ
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