つかり》と保《たも》たれてある。そこで乾燥《かんさう》した枯葉《かれは》は少《すこ》しのことにさへ相《あひ》倚《よ》つてさや/\と互《たがひ》に恐怖《きやうふ》を耳語《さゝや》くのである。然《しか》し樹木《じゆもく》が吸收《きふしう》して獲《え》た物質《ぶつしつ》の一|部《ぶ》を地《つち》及《およ》び空氣《くうき》に還元《くわんげん》せしめようとして凡《すべ》ての葉《は》を梢《こずゑ》から奪《うば》つて、到《いた》る處《ところ》空濶《くうくわつ》で且《かつ》簡單《かんたん》にすることを好《この》む冬《ふゆ》の目《め》には、櫟《くぬぎ》の枯葉《かれは》は錯雜《さくざつ》し、溷濁《こんだく》して見《み》えねばならぬ。それで巨人《きよじん》を載《の》せた西風《にしかぜ》が其《その》爪先《つまさき》にそれを蹴飛《けと》ばさうとしても、恐《おそ》ろしく執念深《しふねんぶか》い枯葉《かれは》は泣《な》いてさうして其《そ》の力《ちから》を保《たも》たうとする。偶《たまたま》力《ちから》が足《た》りないで吹《ふ》き散《ち》らされたのは、さういふ時《とき》に非常《ひじやう》に便利《べんり》なやうに捲《ま
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