病氣《びやうき》なんぞにや負《ま》けらツるもんかつちんだから、其《そ》ん時《とき》にや村落中《むらぢう》かたではあ、みんなごろ/\してんで俺《お》ればかり藥箱《くすりばこ》持《も》つて醫者《いしや》の送迎《おくりむけ》えしたな、隣近所《となりきんじよ》一軒毎《えつけんごめら》役《やく》にや立《た》たねえだから、いや本當《ほんたう》だよ、俺《お》ら十五|日《んち》下痢《くだ》つて癒《なほ》つたが俺《お》ら強《つよ》かつたかんな、いや強《つえ》えとも全《まつた》く、なあにツちんで俺《お》れ毎日《まいんち》酒《さけ》ぴん飮《の》んだな、酒《さけ》飮《の》んぢや惡《わり》いなんて醫者《いしや》なんちや駄目《だめ》だなかたで、檳榔樹《びんらうじゆ》とか何《なん》とかだなんてちつとばかしづゝ、削《けづ》つた藥《くすり》なんぞ倦怠《まだるつこ》くつて仕《し》やうねえから、當藥《たうやく》煎《せん》じ出《だ》して氣日《まいんち》俺《お》れ片口《かたくち》で五|杯《へえ》づゝも飮《の》んだな、五|合《がふ》位《ぐれえ》へえつけべが、俺《お》ら呼吸《えき》つかずだ、なあに呼吸《えき》ついちや苦《にが》くつ
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