かうしめ》から内側《うちがは》へ捲《ま》くれ出《で》た泥《どろ》の一つ/\がだん/\に白《しろ》つぽく乾《かわ》いて明《あか》るく成《な》つた時《とき》勘次《かんじ》は又《また》内側《うちがは》から塗《ぬ》つて捲《まく》れて出《で》た一つ/\を一|帶《たい》に隱《かく》した。卯平《うへい》は掘立小屋《ほつたてごや》を建《た》てるとなつたら勘次《かんじ》が此《こ》れ迄《まで》になく油《あぶら》が乘《の》つた樣《やう》に威勢《ゐせい》よく仕事《しごと》をしてくれるのを何《なん》となく嬉《うれ》しく思《おも》つて見《み》たが、夫《それ》でも仕事《しごと》をしながらしみ/″\口《くち》を利《き》くのでもなければ、毎日《まいにち》膳《ぜん》を竝《なら》べると屹度《きつと》僻《ひが》んだやうな顏《かほ》をされるので、卯平《うへい》は一|日《にち》も速《はや》く別《べつ》に成《な》つて見《み》たい心《こゝろ》から更《さら》に塗《ぬ》つた壁《かべ》の爲《ため》に再《ふたゝ》び闇《くら》くなつた小屋《こや》の明《あか》るく成《な》るのが遲緩《もどか》しさに堪《た》へぬのであつた。卯平《うへい》は狹《せま
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