《か》いた。
「さあ、お飯《まんま》だえ」唄《うた》も騷《さわ》ぎも止《や》んで一|同《どう》の口《くち》から俄《にはか》に催促《さいそく》が出《で》た。女房等《にようばうら》は皆《みな》で給仕《きふじ》をした。内《うち》の女房《にようばう》は
「おつぎも身體《からだ》みつしりして來《き》たなあ、女《をんな》も廿《はたち》と成《な》つちや役《やく》に立《た》つなあ」とおつぎを見《み》ていつた。勘次《かんじ》は茶碗《ちやわん》から少《すこ》し飯粒《めしつぶ》を零《こぼ》しては危險《あぶな》い手《て》つきで箸《はし》を持《も》つた儘《まゝ》指《ゆび》の先《さき》で抓《つま》んで口《くち》へ持《も》つて行《い》つた。
「おとつゝあ、さういに零《こぼ》しちや駄目《だめ》だな」おつぎは勘次《かんじ》の茶碗《ちやわん》へ手《て》を添《そ》へた。
「勘次《かんじ》さん」と内《うち》の女房《にようばう》は喚《よ》び掛《か》けた。勘次《かんじ》が目《め》を蹙《しか》めて見《み》た時《とき》
「勘次《かんじ》さん、はあおつぎこたあ出《だ》しても善《よ》かねえけえ」女房《にようばう》はいつた。
「嫁《よめ》
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