ん》を饗《もてな》すのである。蕎麥《そば》は短《みじか》く切《き》れるとて何處《どこ》でも厭《いと》うた。どんな婚姻《こんいん》でもそれを若《わか》い衆《しゆ》が貰《もら》ひに行《ゆ》く。貧乏《びんばふ》な所帶《しよたい》であれば彼等《かれら》は幾《いく》ら少量《せうりやう》でも不足《ふそく》をいはぬ。然《しか》し多少《たせう》の財産《ざいさん》を有《いう》して居《ゐ》ると彼等《かれら》が認《みと》めて居《ゐ》る家《うち》でそれを惜《をし》めば彼等《かれら》は不平《ふへい》を訴《うつた》へて止《や》まぬ。どうかすると闇《くら》い木陰《こかげ》に潜伏《せんぷく》して居《ゐ》て嫁《よめ》の車《くるま》が近《ちか》づいた時《とき》突然《とつぜん》、其《そ》の車《くるま》を顛覆《てんぷく》させてやれといふやうな威嚇的《ゐかくてき》の暴言《ばうげん》をすら吐《は》くことがある。然《しか》し從來《じゆうらい》其※[#「麾」の「毛」にかえて「公」の右上の欠けたもの、第4水準2−94−57]《そんな》ことは滅多《めつた》になく、別段《べつだん》に認《みと》むべき弊害《へいがい》が伴《ともな》ふのでもな
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